皆様、こんにちは。不定期でお届けしている雑談コラムです。
今回は、東京ディズニーシーのアニバーサリー(周年)記念グッズとして毎年お馴染みのアイテム、「シンブル」について書いてみたいと思います。
シンブルとは、お裁縫のときに使う「指ぬき」のことです。日本人からすると、「毎年お裁縫の道具を買っても、実際に使うわけではないし......」と、なぜこれが定番グッズになっているのか、いまいちピンとこない方も多いのではないでしょうか。
実は、ディズニーシーがシンブルを毎年出し続けているのには、パークのコンセプトに深く関わる、とても粋な理由があります。
欧米(特にヨーロッパ)では、観光地のご当地お土産や歴史的な記念品としてシンブルを買うのが定番の文化となっています。19世紀のヴィクトリア朝時代に貴婦人たちの間で美しいシンブルのコレクションが大流行し、それ以来、コレクターズアイテムの代名詞となりました。
東京ディズニーランドではなく、なぜ「ディズニーシー」の伝統グッズなのかという点もここに繋がります。ディズニーシーはヨーロッパの港町や大航海時代の歴史を背景に持つ、もともと「大人のためのパーク」としてスタートしました。そのため、大人の知的な趣味であるヨーロッパのアンティークなコレクション文化を、そのままアニバーサリーグッズに落とし込んだのだと考えられます。
さらに、欧米の古い伝承では、シンブルは「女性に幸せをもたらす」「幸運を呼び込むお守り」ともされています。これからの未来の幸運を祈る記念品として、非常に相性が良いモチーフなんですね。
小さくて場所を取らず、ピューター(金属)や磁器で作られているため経年劣化もしにくいシンブル。「なんで指ぬき?」という疑問からその背景を紐解いてみると、ただのキャラクターグッズの枠を超えた、ディズニーシーらしい記念品に見えてきませんか?