皆様、こんにちは。不定期でお届けしている雑談コラムです。
今回は、先日開催されたオリエンタルランド(OLC)の株主総会でも質問が上がった「年間パスポート(年パス)」について、現在のパークの動向と経営陣の思惑を冷静に整理してみたいと思います。
経営陣からは一貫して「現段階で具体的な再開の予定はない」という慎重な回答が返されており、明確に「完全廃止」と断言されたわけではありません。しかし、事実上のストップが続いている背景には、主に以下の3つの戦略があると考えられます。
- 入園者数のコントロール
慢性的な大混雑を避け、入園上限をあえて下げることでゲストの快適性を高める「量から質」への転換です。事前予約の1デーに絞ることで、当日の人数を完全に管理したいという思惑があります。 -
客単価の最大化
ホテル宿泊を伴うゲストと、ふらっと立ち寄る年パス保有者では、1回あたりの消費額(グッズや飲食、DPAなど)に大きな差が出ます。限られた入園枠を、より単価の高いゲストに割り当てたいという収益の論理です。 -
変動価格制(ダイナミックプライシング)の徹底
混雑日にチケット代を高くし、平日の需要を促す価格コントロールを行っていますが、一律料金の年パスが存在するとこの仕組みが機能しなくなってしまいます。
ファンにとっては「いつかまた......」と待ち遠しい気持ちもありますが、新エリアへの巨額投資を回収し、企業価値を高め続けるためには非常に合理的なビジネス判断だと言えます。
パークは「気軽に行く場所」から「高くても快適に過ごせる高付加価値な場所」へと、完全にステージを変えました。「現時点では予定なし」という言葉の裏にある新しいパークの形を、私たちファンも一つの現実として受け止めていく必要がありそうです。