皆様、こんにちは。不定期でお届けしている雑談コラムです。
今回は、東京ディズニーシーのケープコッドに佇む、漁師風の格好をしたミッキーマウスのブロンズ像について書いてみたいと思います。
フォトロケーションとして人気のこの像ですが、実はディズニーの並々ならぬ背景へのこだわりが隠されています。
この像は、海外を航海するディズニー・クルーズ・ラインの第1号船「ディズニー・マジック号」のロビーにある「操舵手ミッキー」の像と全く同じものです。そしてさらにその元ネタを辿ると、アメリカのマサチューセッツ州に実在する歴史的な記念碑『グロスター・フィッシャーマンズ・メモリアル(舵を握る男)』という銅像のオマージュであることが分かります。
ケープコッドはマサチューセッツ州に実在する伝統的な漁村がモデルになっているため、その地域を象徴するシンボルを、ミッキーの姿を借りてそのまま再現したわけですね。
ここで注目したいのが、ミッキーの足元です。よく見ると、台座である木製の床(デッキ)が平らではなく、斜めに大きく傾いていることに気づきます。
この傾きは、荒波に揉まれて激しく揺れる船の甲板を表現しているのです。ミッキーのポーズを改めて見ると、斜めになった床の上で体に力を入れ、必死に踏ん張るようにして舵を握りしめています。激しい嵐の中で必死に船を操縦している勇敢な姿を、足元の傾き一つでリアルに描写しているんですね。
海外のクルーズ船と同じ貴重な像であるという事実、そして足元の傾きに隠された臨場感。こうした細かなバックグラウンドを知ると、いつものケープコッドの景色が少し違って見えてきませんか?